連載・翼烈伝
国破れて
戦闘機
宮田豊昭 = 著
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昭和20年2月19日午後3時、僕の家は燃え、遥か天空を雷電がB-29を追っていた。
しかし勝負は歴然としていた。
1段2速の過給器が薄い空気に喘ぎ、ターボ・スーパーチャージャーは悠々と青空を横切って行く。
1ヶ月もしないうちに次の家も燃えた。
その日も厚木の雷電と、震天制空隊の鍾馗がB-29を必死に迎え撃った。