[ 中村光男の部屋 ]


白内障はこわくない

白内障(ハクナイショウ)は一般に老人性白内障と呼ばれる加齢現象によるものである。カメラのレンズに当たる水晶体がいろいろな理由で白く濁ってくる状態をいう。

早い人では40歳ごろから始まり、80歳ごろには大部分の人が白内障となっている。水晶体が濁り始めると、ものがかすんで見えたりまぶしく見えたり、視力も低下してくる。

しかし一方では白内障の手術も急速に進歩して、局部麻酔によって痛みはなくなって、私の場合10分〜20分ですみ、一週間後には抜糸した。抜糸といっても目やにをとるようなものである。

最近の手術法では超音波乳化吸引法というのが一般的になっていて、3ミリくらいの切り口から超音波の力で、水晶体の濁った中身だけを吸い出し、残った膜の中に水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズが挿入される。

眼内レンズは光学部と支持部から成り、残された薄い膜(水晶体ノウ)の中に、このレンズが固定される。全体が12〜13ミリぐらいでコンタクトレンズをさらに小型にしたような形をしている。眼内レンズにはいろいろな種類が開発されていて、患者さんの年齢や眼の状態、希望によって使い分けられている。(「日本眼科医会広報部資料」による)

手術後は、そのまま病室に歩いていくか、条件が整えば日帰り手術も行われていて、手術後しばらく休んでから家の人と一緒に帰ることも可能である。手術後2〜3か月は医師の処方した点眼を続けたり、目をこすらないよう注意する必要があるが、普通の生活はすぐ再開できる。

●悪夢が続く

眼科の診察室はどこも黒いカーテンで覆われていた。患者はおとなしく名前を呼ばれるのを待っていた。私もこのあとについた。大学病院の診察室は小さい室だが、手術室は大きい。

私の入院は4月1日(土)、2日左眼の手術。ベッドの上の鏡を見ているうちに終わった。10分もかからなかった。13日(火)朝10時、抜糸して退院。家庭休養して22日再入院。23日右眼の手術にとりかかる。術後は数種の眼薬の点眼があって、26日退院となった。いわゆる眼帯の世話にはならなかったが、前後1か月近い入院となった。

その理由はわからない。強いてあげれば悪夢である。なにしろ病院の建物が崩壊し、無人の廃墟と化したのである。私は夢には弱い。夜間時間帯には看護師つきという特命が出たくらいだから、何かあったのかも知れない。

悪夢その2。ダイヤモンド社のトップ交代である。入院前、定時株主総会の通知で社長交代の通知があった。陸軍中野学校の問い合わせもあった。日本のプロ野球組織の変革で高塚社長辞任となり、波乱につぐ波乱となっている。悪夢も去りやまない。(2004.11.25)