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text : Toyoaki Miyata |
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マン・アンド・マシーンという言葉にひそかな反感がある。使われるときの多くが航空事故のときであり、そのときのマンはパイロットを意味する。ひがみかもしれないが、マン・アンド・マシーンと聞くと、「マシーンについていけないパイロット」が筋書きのように感じて気分が悪い。 タイトルがマン・アンド・マシーンの本に描かれるマンは、ほとんどがマシーンを作るマンである。しかも障害を越えて苦闘するマンであり、多くの人が共感できるマンなのである。 たとえば、前間孝則氏の「マン・マシーン・システム 昭和伝説」は感動的な本だ。青春を飛行機とともに過ごした男たちが、敗戦でやむなく自動車に転向し、世界一にしていく技術魂の物語である。 |
マイナスのイメージのマンとプラスのイメージのマンがいて、マシーンを挟んで断絶している。僕にはこの断絶が気にくわない。 マン・マシーンはマン・マシーン・マンであらねばならない。マシーンの完成度が高くなれば、マシーンは限りなく膨張して、作り手のマンと使い手のマンが際だってくる。ハイテク機の事故が問題になるとき、使い手を無視する傲岸な作り手を思ってしまうのはそのためだろう。 厄介なことに、作り手を支援する立場のマンたちがいて、おおむね使い手のマンは無抵抗だ。事が起きればまず中立とは思えない。運航会社やパイロットを告発できても、メーカーには指一本も触れられないのが現実だ。 |